09
8月
08

村野藤吾・建築とインテリア

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最近、少しでも時間があると美術館やギャラリーに行こうと考えている。 
暑い、暑いと家の中にいてもなかなか仕事が進まない。外に出て動いていると暑さをすこしは忘れていろいろな好奇心を満たすことができる。 

今回は、松下電工汐留ミュージアムへ、毎月新しい企画展があるたびに招待券を戴いているので気軽に出かけることができる。 

村野藤吾は、戦前から戦後にかけて近代日本の建築界において重要なポジションにあり、建築界に大きな貢献をし、日本の東西の地域において各都市の顔となるような有名な建物をつくり続けた日本を代表する建築家である。 
建築だけでなく、豪華客船の内装設計、ホテルの内装設計などにも彼の美意識が展開された。 
作風はヒューマニズムを基調としたもので、常に使う人達の情緒に働きかけるきめ細やかな配慮が随所に展開されている。派手さや近代性が前面に出て強く主張をするデザインではなく、時間がたち、目が慣れてきたころにしみじみとその良さがにじみ出す奥の深いデザインと言える。 

関西では、大阪旧そごう百貨店、新歌舞伎座、佳水園(現・ウェスティン都ホテル京都)、近鉄百貨店、上本町都ホテルなどの有名な建築を手がけた。 

生涯を通じて非常に多くの建物を手がけているのを見るとその偉大さがわかるとともに、歴史の中に残る大きな仕事として様々な人々の心の中に何らかの形で影響を与えた仕事に感心しつづけてしまう。 

自分にとっては、小作品だが心斎橋にあった喫茶店「心斎橋プランタン」が一番の思い出となっている。35年ほど前、女房とのデートでお世話になった喫茶店で、当時でも非常におしゃれなスポットとして人気があった。籐で編んだオリジナル椅子やパーティションがアールヌーボー風のデザインで気品があった。 

3階の鉄板カウンターでのメニューとして「コペン焼き」といって通常のお好み焼きではなく100%山芋ベースのお好み焼きで、上にはステーキ肉が乗っている豪華なものである。フランス料理のシェフが、鉄板でおしゃれな仕草で焼いてくれる高級料理の雰囲気だった。建築家の展覧会に行ってお好み焼きを思い出すのは、やはり関西人の性か?


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